« りこ、廃プレー? | トップページ | 車、直ったどん。 »

後悔のような、未練のような。

『彷徨』

懐かしい道

ふたりで買い物をして
僕らの部屋に帰る道

連なる壁の隙間から
あの日の匂いが
流れてくる

この道をたゆたふ記憶

僕らはいつ
大人になったのだろう

いずれいずれの未来を誓った
あのころの約束は
ぼやけたまま泡と消えた

いつもの喧嘩だった

すぐに仲直りできると
安易に考えていた

思っていたよりも
君をえぐった言葉は
ナイフよりも斬れたようで

元にはもう戻れなくなった

悲しくも美しい
思い出のなかに酔う

そこには笑顔だけが
満ち溢れていたように思う

あの声はもう
聴くことはできない

すぐに冷えてしまう手を
温めてあげることもできない

僕は大人になる道を
きちんと
歩いて来れたのか

胸に息吹く君に問いたい

今ならば
やり直せるのだろうか

懐かしい道

この腕の隣には
切りつけるような風だけが
吹いている

あのとき
僕が放った言葉みたいに
冷たい風が

|

« りこ、廃プレー? | トップページ | 車、直ったどん。 »

「☆Poem☆」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« りこ、廃プレー? | トップページ | 車、直ったどん。 »